夜勤と吐き気

夜勤は吐き気が襲ってきて辛い!

身体のどこかが悪いわけでもないのに、夜勤に入った途端に強烈な吐き気に襲われることはありませんか?

夜勤中の吐き気に悩まされる人は決して少ないわけではありません。

夜勤慣れしていない経験の浅い看護師から、ある程度責任のある仕事を任されるようになった看護師まで幅広い年齢でみられます。

吐き気の原因は?

『吐き気』は身体のどこかの異常によって発せられるシグナルが脳内の嘔吐中枢を刺激することで起こります。

シグナルの原因は

  • 物理的刺激(脳腫瘍、髄膜炎など)
  • 三半規管などの異常(乗り物酔いなど)
  • 薬物によるもの(アルコール、薬の副作用など)
  • 精神的刺激不安ストレスうつ病など)
  • 臓器などからの反射的な刺激(胃や腸の異常など)

など様々なものが挙げられます。

特に体の不調が無いにも関わらず夜勤で吐き気に襲われているのであれば精神的刺激(不安、ストレス、うつ病、ヒステリー)が原因のストレス性の吐き気である可能性が高いです。

ストレスなんて感じてないような気がするけど?

日本はストレス社会』と言われて久しいですが、ストレスは目に見えるものではありません。

なので身体の不調とストレスが関連付けされずストレスを受けていることに気付かない人も少なくありません。

そこがストレスの怖いところで、日本人の自殺率が多いように『ストレスを感じている』と実感する頃には既に心身を蝕まれていることが多く、周りの人にも気づいてもらえない、理解してもらえないのも問題です。

夜勤はその特殊な勤務体系からさまざまなストレスに晒されます。

ストレスと言うとパワハラや嫌がらせのイメージが強いですが、身体は疲労や寝不足によってもストレスを溜めこみます。

  • 長時間労働(16時間超えの夜勤)
  • 寝不足(昼夜逆転で寝れない)
  • 疲労(多忙を極める)
  • 人間関係(苦手な先輩)
  • 責任(人の命を預かる)
  • 緊張(失敗できない)

などなど、夜勤は精神的、肉体的に関わらずさまざまなストレス要素に満ちています。

特に劣悪な人間関係が多い看護師さんや介護士さんは共感できる点が多いのではないでしょうか?

ストレスを受けるとどうなるのか?⇒自律神経に異常をきたします

では、なぜストレスが原因で吐き気を催してしまうのでしょうか?

私たちが多少のストレスを受けても正常を保てるのは、自律神経がストレスを溜めこまないように上手に身体をコントロールしてくれるからです。

自律神経は『交感神経』と『副交感神経』が上手く切り替わることで機能しています。

自律神経の図

普通はストレスを感じると『興奮』や『緊張』を司る交感神経が活発に働き、ストレスに抗おうと頑張ってくれます。

しかし、夜勤のようなストレスに長時間晒される環境下では自律神経が次第に疲弊し乱れていくことが分かっています。

これはラットを利用した実験でもストレスを与え続けることで自律神経の機能が乱れることが実証されています。

 参考  ストレス負荷による自律神経機能および抗酸化能の変化に関する研究(東京大学)

でも、これってイメージしやすいですよね?

自律神経に限らず、緊張したまま、興奮したまま、の状態だと気分的にも肉体的にも疲れてしまうのは当然です。

このような自律神経の乱れによるストレス耐性の低下が嘔吐中枢を刺激して吐き気を催す原因となってしまうのです。

放っておくと吐き気の他に倦怠感、頭痛、慢性的な疲労などが起こり、酷くなると自律神経失調症で仕事を続けられない状態になる恐れもあります。

夜勤の吐き気とストレスは密接な関係性があるのです。

急激なストレス環境の変化で吐き気に襲われることも

慢性的なストレスだけでなく、急激なストレス環境の変化でも吐き気が起こることがあります。

特に気を付けたいのが『夜勤明け』です。

急にストレスから解放されるので自律神経による『緊張』⇒『リラックス』の急な切り替えが逆に嘔吐中枢を刺激してしまいます。

もちろん、逆に仕事が終わると同時に吐き気が収まる人も多いです。

ストレス耐性やストレスに晒された時の反応は遺伝や性格など個別の要素に大きく左右されます。

吐き気は無理に我慢しないほうが良い

吐き気に襲われた時は、無理に我慢せずに吐いてしまう方が良いです。

吐くことによって胃や腸が刺激され吐き気が収まることもあります。

そして、吐いた後は必ず水を飲むようにしましょう。

嘔吐はかなりの水分を失うので、水分を補給しないでいると吐き気意外ににも頭痛や脱水症状などを引き起こす恐れがあります。

ただ、どうしても喉に負担が掛かってしまうので吐き癖を付けたり1日に何回も吐きに行くようなことは控えましょう。

夜勤の吐き気に襲われないためには?

夜勤の吐き気を治すには、自律神経を乱さないようにストレスを溜めこまないようにするのが効果的です。

ストレスといっても

  • 肉体的ストレス
  • 精神的ストレス

とでは性質が全然違うので、それぞれ別のアプローチをして改善していきましょう。

寝不足や疲れを溜めないように

まずは寝不足や疲れを溜めないように夜勤の身体づくりをしっかりとしていきましょう。

人間は不思議なもので、体調が万全であれば多少のイヤミや苦手な人との夜勤も気にしなくなったりするものです。

『病は気から』とは言いますが、『健全な魂は健全な肉体に宿る』とも言われます。

夜勤前日や休日は身体を休めるようにしよう

特に気を付けたいのは夜勤に入る前日の過ごし方です。

次の日が夜から仕事だからといってあまりに無茶な食生活や羽目の外し方をするのは考え物です。

ストレスと同じく疲労も蓄積していきますから、夜勤前日は激しい運動を控えたり遠出を控えるなど身体を休めることに集中しましょう。

仕事がキツイのはどうして?

夜勤で疲労困憊してしまう理由はなぜでしょうか?

もしあなたが夜勤に入りたての若年で周りが先輩ばかりの場合、もしかしたら仕事を抱えすぎて頑張り過ぎているのかもしれません。

『自分がやらなきゃ』

と根詰めてしまうかもしれませんが勇気を出して『すみません、手を貸してください』と助けを求めるのも大切です。

辛い夜勤は独りでは乗り越えられません。それは先輩方も分かっているはずです。

眠れないなら?

肉体的ストレスとなる原因の多くに『眠れない』ことも挙げられます。

夜勤入り、夜勤明けに限らず昼夜逆転した生活ではなかなか寝付く&起きることができず不眠症などの睡眠障害を患ってしまうことも少なくありません。

睡眠障害も吐き気と密接な関係性がありますから、睡眠環境の改善を心がけましょう。

当サイトでも睡眠について紹介している記事があるので是非参考にしてみてください。

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ストレスに強いココロつくりを

夜勤はそもそもストレスに晒されやすい環境です。

ストレスによって自律神経が乱れると吐き気意外にもさまざまな身体の異常が起こることが分かっています。

ということは、逆に自律神経をしっかりと整えるような生活を心がけていればストレス耐性を強くすることができます。

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逃げることも大事です

どうしても嫌な先輩、苦手な同僚がストレスの原因になっている場合、無理に対抗する必要はありません。

『嫌いだ』と攻撃してくる人間を『好きだ』に返るには相当量のエネルギーが必要です。

たとえば

  • 利用者や患者さんの前で怒鳴られる
  • 陰湿ないじめがある
  • 無視される
  • 仕事を手伝ってくれない

など人間性に問題がある同僚からのいじめいやがらせがある場合は、こちらが誠実に対応しても意味がないかもしれません。

そんな人に余計なエネルギーを使うくらいなら、『逃げてしまう』方が心にも身体にもメリットが大きいこともあります。

  • 師長さんや尊敬できる先輩に相談する
  • 転属を希望する
  • 日勤だけにしてもらう

など、自分で自分を守る行動に移すことも大事です。

また、正直言ってそういった問題が野放しにされているような職場は『良い職場』とは言えませんので、あなたの実力を正当に評価してくれる所に転職してしまうのも勇気ある行動だと思います。

とにかく溜め込まないこと。

ストレスは吐き気だけでなく万病の元ですよ。