夜勤は歯周病になりやすい?血糖値との関係性は?

夜勤に入ると歯周病になりやすいって本当でしょうか?

実は歯医者さんの中には看護師やタクシードライバーなどの夜勤従事者に歯周病が多いことを指摘する方も多く、その原因は夜勤の不規則な生活によるストレス、睡眠不足、肥満などと言われています。

歯周病は放っておくと歯がボロボロになるだけでなく、夜勤と強い関係性のある糖尿病リスクが高まることから無視できない病気です。

歯周病って?

歯周病は、歯と歯肉の隙間から侵入した歯周病菌が、歯肉や歯の組織に感染し、有害な毒素を出すことで発病します。

『歯の周り』という言葉から歯茎の病気だと思っている人が多いですが、実は歯茎だけでなく、あごの骨にも深刻なダメージを与える病気です。

気付いたら手遅れ?

歯周病は

  • 歯肉炎
  • 歯周炎

の2つに大きく分けられます。

歯肉炎では歯肉が赤く腫れあがることで出血を伴い、歯周炎は歯を支える歯槽骨を溶かすように破壊していきます。

歯周病の厄介なところは、初期~中期にかけて痛みなどの自覚症状が少なく、『歯がグラグラする』『歯が痛い』と気付くころには既に手遅れの場合が多いことです。

あまりにも進行した状態だと歯を抜くしか選択肢がなくなってしまうので、身近な歯の病気とはいえ馬鹿にできません。

歯を磨いていても歯周病になる?

皆さんは、虫歯に『なり易い人』と『なり難い人』がいるのをご存知ですか?

毎日歯を磨いていても虫歯になる人がいる一方で、歯をあまり磨かなくても虫歯にならない人がいます。

同じように、歯周病も『なり易い人』と『なり難い人』がいるのです。

この差は遺伝的な要因が強いとされていますが、歯周病の原因となる歯周病菌はほとんどの人の口の中にいる常在菌であるため、遺伝以外の要因が引き金になっているのではないかと長年研究の対象となっています。

歯周病と糖尿病の関係性

夜勤は糖尿病が多いって本当?血糖値を下げるには?

実は近年、歯周病と糖尿病には強い関係性があるといった報告が出ています。

これは、血糖値が高い人は歯周病になりやすく症状も重篤化しやすい一方で、歯周病が重症であるほど血糖値が正常にコントロールされず糖尿病のリスクが高くまるとされるものです。

研究によっては歯周病患者は、健康な人に比べて糖尿病になるリスクが2~3倍も高くなると言われています。

血糖値は膵臓から分泌されるインスリンによって一定値に保たれますが、歯周病で炎症が起こるとインスリンの効果を阻害する『インスリン抵抗性』を起こすサイトカインが作られるため、血糖値が高い状態が続くと考えられています。

また、歯周病の炎症によって発生する毒素は内臓脂肪に作用するとサイトカインの生産をさらに促してしまうことも指摘されています。

歯周病の悪循環が糖尿病リスクを高める

歯周病になって『噛む』ことに支障が出てくると、食生活にも悪影響が出ます。

物をよく噛めないと咀嚼回数(噛む回数)が少なくなるので食事時間を著しく短くします。

その結果、食物のミネラルやビタミンや食物繊維などの摂取量低下を招き、太りやすくなってしまうのです。

肥満体質になれば内臓脂肪も増えるため、血糖値を下げるインスリンの働きを阻害するサイトカインの生産に拍車がかかり、さらに血糖値の上昇させます。

そうなると悪循環に陥ります。

慢性的な高血糖の状態が続くと…それはつまり糖尿病になってしまっているということです。

夜勤と歯周病の関係は?

夜勤は歯周病になりやすい?血糖値・糖尿病との関係は?

では、夜勤と歯周病はどのような関係性があるのでしょうか?

実は、歯周病が糖尿病との関係性が強いように、夜勤も糖尿病との関係性が強いのです。

平成26年に厚生労働省が行った調査では、深夜業従事者の数が年々増加しているのと同時に糖尿病患者数も年々増加傾向にあることが分かっています。

夜勤のハードな生活は糖尿病の原因となる

  • 不規則な生活
  • 睡眠不足
  • ストレス
  • 運動不足
  • 偏った食生活

などの生活習慣の乱れを招きやすいことからも、その関係性を理解することは難しくありません。

歯周病の予防の基本的は、食後に歯を丁寧に磨くことと、定期的に歯科検診を受けて早期発見することです。

しかし、血糖値が気になる場合には血糖値ケアの観点からも歯周病と闘っていくことをおすすめします。

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