看護師介護士など夜勤のある職場で働く妊婦さんにとって一番心配なのは流産ではないでしょうか?

夜勤が多いと流産しやすい

と耳にすることが多いですが本当なのでしょうか?

新しく生まれてくる大切な命に係わることですから、真意のほどが気になりますよね?

この記事では夜勤と流産の関係性についてまとめました。

夜勤が影響するのは妊娠中期以降

結論から言うと、夜勤が妊娠に悪影響を及ぼすと考えられるのは妊娠中期(15週目~)以降で、切迫流産のリスクが高まります。

ただ、これは統計的な観点から導かれたデータなので妊娠初期なら夜勤に入っても大丈夫…というわけではないことに留意しておきましょう。

流産の75%は妊娠初期に起こる

流産と妊娠週数の関係性
残念なことに、流産は決して希なことではありません。

例え健康な女性であっても統計的には10~12人に1人の割合で流産してしまいます。

ただ、流産と言っても『妊娠22週目までに胎児の成長が止まってしまうこと』を総じて流産と呼ぶので、妊娠週数や年齢によって流産の原因が大きく変わります。

妊娠期間によって流産の理由が違う

昔から赤ちゃんが生まれるまで十月十日と言いますが、現代の統計では妊娠期間は280日(15日ほど前後する場合あり)であると分かっています。

WHO(世界保健機構)では、その妊娠期間を

  • 妊娠初期(4~15週)
  • 妊娠中期(16~27週)
  • 妊娠後期(28~39週)

3段階に細分化して区別しています。

流産と妊娠周期の関係をみてみると、上図のように流産全体の約75%が妊娠初期に起こっていることが分かります。

妊娠初期(4~15週目)の流産は『染色体異常』が多い

妊娠週数と流産の原因

妊娠初期におこる流産のことを初期流産と言いますが、原因の7割が赤ちゃんの染色体異常によるものとされています。

残りの3割の原因としては

  • 胎児の染色体異常
  • 母体の黄体ホルモン異常
  • 子宮内膜機能不全
  • 子宮機能不全
  • 羊水検査などの外的刺激
  • 人工中絶

などが挙げられます。

これらの原因を一見すると

【キャラ】悩む女性A

黄体ホルモンの異常や子宮機能不全は夜勤の不規則な生活が原因?

と疑ってしまいそうですが、妊娠前に生理不順などの兆候がなければ夜勤が原因とは断定しにくいと言わざるをえません。

どちらかというと妊娠しにくい体質晩婚化齢による子宮機能の低下などの方が初期流産の原因としては多くを占めています。

夜勤で懸念すべきは切迫流産

皆さんは切迫流産という言葉を聞いたことがありますか?

切迫流産とは『流産しかけている状態』のことで、

  • 生理痛のような腹痛・腰痛
  • 少量の出欠

などの症状が現れます。

『流産しかけている』わけなので、医師による正しい対処をすれば流産せずに済む可能性もありまが、非常に危険な状態であることに違いはありません。

妊娠が分かってからここまで頑張って来たのに、途中で赤ちゃんを危険な状態に晒したくありませんよね…

しかし近年、夜勤と切迫流産の関係性が強く問題視されているのです。

看護従事者は切迫流産しやすい

看護師の切迫流産リスク

2010年、看護職員にとって衝撃的な発表がありました。

日本医労連が看護職員2万7千人に対して行った健康状態調査で、妊娠経験女性の3人に1人が切迫流産を経験したとの驚くべき結果が出たのです。

出典:看護職員、7割が慢性疲労 医労連が実態調査

(他の調査では4人に1人とのデータもあり)

なかでも妊娠中期以降の切迫流産が多く、一般女性労働者の2倍以上の割合であるとの報告もあります。

もともと、切迫流産の主な原因は

  • 妊娠中の性行為
  • 多胎妊娠
  • 子宮内の炎症
  • 不規則な生活
  • ストレス
  • 冷え
  • 慢性的な疲労

とされてきましたが、後半の4つ、『不規則な生活』、『ストレス』、『冷え』、『慢性的な疲労』は夜勤との関係性がとても強いですよね?

このことから『夜勤をすると流産しやすくなる』と広く考えられるキッカケになりました。

新しい命と仕事を天秤にかけないで

最も望ましいのは妊娠が分かった時点で夜勤をやめることです。

ところが

  • 自分の代わりの人がいない
  • 周りから無責任と思われそう
  • 年収が減ってしまう
  • 復職できるか不安
  • 妊娠でも夜勤が当たり前の環境

などの理由で夜勤をやめるにやめられない人が少なくありません。

しかし、必ず流産するわけではないとはいえ切迫流産と夜勤の関係性は明らかですから、大切な新しい命と仕事を天秤に掛けるべきではありません。

無理して本当に流産してしまっては後悔しても取り返しがつかないのではないでしょうか?

夜勤を減らしてもらう、日勤のない部署に異動願いを出すなど、何らかの手を打っておく方が赤ちゃんのためだと思います。

それでも対処してもらえない場合は、思い切って仕事を辞めてしまうのも尊重できる決断です。

しっかりと健康な赤ちゃんを出産して、仕事ができる状態になってから看護師に復帰すれば良いのではないでしょうか?

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などの子育て中のママにマッチした求人を紹介してもらえるはずです。

妊娠しながらの夜勤は心身ともに負担が大きいですから、赤ちゃんの健康を第一に考えてあげるようにしてくださいね。

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