夜勤を断る方法・理由は?やっぱり診断書が必要か?

夜勤なんてそのうち慣れる

そう簡単に言う人が多いですが、体質的に夜勤が合わない人は何回夜勤に入ろうが慣れないものです。

ただでさえ夜勤は精神面でも体力面でもつらいものなので、体調を壊したり不眠になってしまう人は少なくありません。

『もう夜勤がつらくて仕方がない』

『日勤だけって約束なのに夜勤に入れられてしまいそう』

という場合、何とかして夜勤を断る方法や理由はあるのでしょうか?

『辛いから』『疲れるから』ではNG

夜勤を断りたいからといって、上司に『辛いから』『疲れるから』と言っても『甘ったれるな』と答えが返ってくるのは目に見えています。

夜勤を辛いと思うのは誰しも同じです。

(中には金銭的に美味しいので夜勤大好き!全部夜勤でOK!という人も居ますが…)

それに『辛い』『疲れる』というのはあくまでも本人の主観によるものですから、『嘘をついている』とか『怠けている』などと疑われても仕方がありません。

夜勤を正当に断るには『社会通念上の理由』が必要です。

社会通念上の理由ってどんな理由?

『社会通念上』というのは社会で一般的な常識の範囲内と言う意味です。

非常に分かり難い言い回しですが、ざっくりと言ってしまえば『医師や家族などの第三者からの客観的な理由』が必要というわけです。

『親の介護』や『家族の反対』などの場合

理解のある職場や人員に余裕のある会社であれば、親の介護や家族の反対などの理由で夜勤を免除してもらえることもあります。

『夜勤に入れられてしまうと仕事を辞めるしかなくなる』などと相談してみてはどうでしょうか?

実際に私が昔居た職場でも親の介護で日勤のみになった人も居ましたし、周りの理解があれば不可能ではないかもしれません。

周りの理解が必要不可欠

ただし、交代勤務必須の病院や製造ラインなど、『もともと24時間体制が前提の職場』だと、夜勤や交替勤務に入ることが通常業務の範囲内とされることが多いので仕事の評価や待遇の面で不利益を被る可能性は否定できません。

労働組合の有無や就業規則にもよりますが、正社員ではなくパートに降格となってしまうことも少なくありません。

就業規則に載っていない場合

一方で、もともと日勤しかないような製造業などの業種で納期対応や体制変更などを理由に急きょ夜勤に入れられてしまうケースもあります。

厳密に言えば夜勤などの交替勤務は使用者と労働者が共有する就業規則にその規定が載っていなければなりませんから、法律的に言えば夜勤を断ることが可能です。

特に深夜手当などの整備が行われないまま夜勤に入ってしまうと金銭面で不利益を被る可能性もあります。

特に労働時間が22:00~5:00に掛かる場合は、法律で深夜割増賃金を支払う義務が定められていますから、法律に疎い経営者や職場だと蔑ろにされてしまうかもしれません。

就業規則が整備されればそれまで

会社や職場としては、増産や納期に対応しないわけにいきませんから就業規則を不整備なまま放っておくことはしないでしょう。

速やかに社労士などに相談して就業規則を整備されてしまえば、夜勤も通常業務の一環となってしまうはずです。

法律面を訴えることのリスク

法律面を盾に職場と交渉する場合、人間関係の悪化から居心地が悪くなる恐れもあります。

また、結局のところは企業がどれくらい法律を重く受け取るかにかかっています。

『嫌なら辞めろ』なんて、今でも平気で言い放つ経営者や上司が少なくないのではないでしょうか。

あまりに悪質なら労働基準監督署で相談することも可能ですが、労基はあくまで『監督』する立場なので、思ったほどの拘束力や影響力が期待できない場合もあります。

『診断書』を書いてもらう

夜勤を断る理由でもっとも『社会通念上の理由』としてしっくり来るのが医師に診断書を書いてもらうことでしょう。

夜勤は昼夜逆転した生活やストレスの影響から不眠症などの睡眠障害に陥るリスクがとても高いです。

流石に『夜勤を休みたいから診断書を書いてくれ』とは言えませんが、夜勤が原因と思われる何らかの不調があるのなら受診することをおすすめします。

  • 不眠症
  • 睡眠障害
  • うつ症状

など、どんな症状であれ医師が病気と診断し病名を付ければ診断書が書いてもらえます。

必ずしも夜勤禁止ではなく『夜勤は月に〇回まで』と回数を減らすように記載してくれる場合もあるので、遠慮せずに伝えることが大切です。

永久に夜勤免除にはならないかも

とは言え、やはり交代勤務前提の職場だと診断書が出されたからといって永久的に夜勤が免除されることは少ないかもしれません。

病状の経過を報告する義務が課せられたり、夜勤免除の期間が定められるのは仕方がないと思った方が良いでしょう。

案外、夜勤免除に関する社内規定が整備されていない職場よりも、しっかりと規定を設けているところの方がかえって厳しい場合もあります。

やはり『周囲の理解』が必要

うつ症状を『ずる休み』や『怠け者』と考えるような人が未だに少なくないように、診断書を出したところで重く受け止めない職場では意味がありません。

あまりに理解が無い場合は、体調不良で取り返しがつかなくなる前に日勤常勤の部署への異動や退職⇒療養⇒転職を考えた方が良いでしょう。

『日勤常勤』として採用された場合

採用時に『日勤常勤』と言われていたにも関わらず、採用後時間が経ってから曖昧な流れで夜勤に入れられてしまうことも少なくありません。

悪質なところは『日勤常勤で募集し、とりあえずの人数を確保する』というようなことを平気でやっている場合もあるとか。

採用が日勤常勤なら夜勤を断る理由になり得る

採用はいわば雇用者と被雇用者が労働契約を結ぶ場です。

なので、『日勤常勤』と前もって条件提示していたのであれば、夜勤を断る理由に成り得ます。

また、日勤常勤ではなくても『月2回までにしてほしい』などの条件提示をしていた場合です。

もし転職サイトなど紹介サービスを利用していた場合は担当者に交渉を利用するとスムースな問題解決に繋がるはずです。

『なあなあ』で夜勤を引き受けない

看護師さんでありがちなのが、看護基準の見直しで不足した人員を日勤常勤から補填しようとするケース。

【キャラ】悩む女性A

『月2回だけでも』

と頼まれて仕方なく引き受けたのに…

少しずつ夜勤の回数が増えていってる!

ということがよく起こります。


しかし、日勤常勤を条件に提示したのは『絶対に夜勤が嫌だ』という理由があってのことだと思います。

採用の時に取り交わした約束ですから、断固として夜勤を断る権利があります。

一度でも上手く言い包められてしまうと、いつのまにか夜勤要因として扱われてしまい断れなくなってしまうので、自身の立場を強く持って拒否するべきでしょう。

その際、『日勤常勤として採用されている』以外の細かい理由立てをする必要はありません。

夜勤が合わない人は合わない

人間以外の動物は昼夜逆転した生活をさせても数日で生活リズムを適応させることが可能ですが、人間は太陽や周囲の環境の周期である『概日リズム』に生活リズムを合わせる生物です。

なので、『人間が交替勤務に完全に適応するのは不可能』と言っている研究者もいます。

心無く夜勤なんてそのうち慣れると言われても、慣れない人には慣れないのです。

体調不良やストレスで心身を蝕まれてまで現在の職場に留まることはないと思いますので、どうしても夜勤が合わない人は日勤だけの部署への異動や転職を考えてみてはいかがでしょうか。