夜勤手当が出ないのは労働基準法違反?

夜勤で働く人にとって夜勤手当はモチベーションを保つための大きな要素のひとつですが、会社の規模や経営状況によっては夜勤手当が全く支払われないといったケースも少なくありません。

【キャラ】男性勤務者B困り

夜勤手当が出ないなんて信じられない!

これって労働基準法違反じゃないの??

と思ってしまうのも分かりますが、実は、夜勤手当を支払わないことは労働基準法違反ではありません。

『夜勤手当』と『深夜割増賃金』は混同されやすい

夜勤労働者に支払われるだろう手当は

  • 夜勤手当
  • 深夜労働に対する割増賃金
  • 時間外労働に対する割増賃金(残業した場合)

の3種類です。

よく勘違いしてしまいがちですが、夜勤手当各種割増賃金は異なるものです。

労働基準法では深夜(22:00~5:00)に労働させた場合は深夜割増賃金を支払うことが義務付けられていますが、夜勤手当は雇用側が任意で支払う手当のことで、労働者に対しての支払い義務はありません。

つまり、夜勤手当は雇用側の善意ということになります。

  • 夜勤手当は支払い義務なし
  • 深夜割増賃金は支払い義務あり

気付きにくい深夜割増賃金の未払い

未払い残業代を請求されてニュースを賑わす会社が多いですが、支払い義務があるはずの深夜割増賃金の未払いも問題になっています。

支払い義務が無いため夜勤手当が支払われないのは仕方がありませんが、深夜割増賃金の未払いは立派な労働基準法違反です。

気付きにくい理由のひとつには、残業代と違って算出方法が複雑なこと。

どう考えても目減りしていると感じる場合は、給料明細を確認してみることを強くおすすめします。

夜勤手当・深夜割増賃金の支払い例

夜勤手当と深夜割増賃金

例えば

  • 1ヶ月20日稼働
  • 8時間勤務
  • 基本給20万円(時給1,250円)

のB番さんとC番さんが上記のような夜勤に入った場合

B番さんに払われる手当の総額

【B番手当】
500円(会社の任意)

【深夜労働に対する割増】
4h×1,250円×25%(法令義務)=1,250円

【時間外労働に対する割増】
2h×1,250円×125%(法令義務)=3,125円

【合計】
500+1,250+3,125=4,875円

C番さんに払われる手当の総額

【C番手当】
3,000円(会社の任意)

【深夜労働に対する割増】
4h×1,250円×25%(法令義務)=1,250円

【合計】
1,250+3,000=4,250円

となります。

(*ただし、B番さんC番さん共に1ヶ月の残業時間が45時間以内の場合)

ご自身の給料明細を確認するときは

  • 残業手当と深夜労働に対する増賃金は別個で支払わなければならない
  • 休憩時間は労働時間にならない

この2点に注意して確認してみましょう。

手当が出ないと年収に大きな差が出る

夜勤は精神的にも肉体的にも負担がかかるものですから相応しい対価をしっかりと受け取るべきです。

1回あたりの手当は数百円~数千円かもしれませんが、1週間、1ヶ月、1年と積もれば年収に大きな差が出ることになります。

計算が複雑で、気づいても泣き寝入りしやすいですが、自身をしっかりと評価してくれる職場で働くことが望ましいです。